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窓材の種類

窓材

真空窓に使用される代表的な窓材をご紹介します。

CaF2 弗化カルシウム

天然に蛍石として産出され、1250Åの真空紫外から10μmに至る赤外領域までの極めて優れた透過性と、波長による適当な屈折率変化を持ち、耐水性・耐薬品性・耐熱性など化学的・物理的に安定な結晶として、紫外から赤外までの広範囲な領域でのレンズ、ウィンドウとして用いられます。

弗化カルシウム結晶は、光学用(可視・赤外線用)と紫外線用(無蛍光性)の2種類があります。赤外線用は0.3μm付近で吸収があります。紫外線用の中でもエキシマレーザー用窓板・レンズ素材として、無歪・耐エキシマ性を改良した高品質なものもあります。

Curve

波長(μm) 屈折率
0.19 1.50500
0.20 1.49531
0.22 1.48110
0.3 1.45402
0.4 1.44185
0.5 1.43647
0.6 1.43356
0.7 1.43176
0.8 1.43052
0.9 1.42961
1.0 1.42888
2.0 1.42385
3.0 1.41785
4.0 1.40963
5.0 1.39895
6.0 1.38559
7.0 1.36932
9.0 1.32677
9.8 1.30541

BaF2 弗化バリウム

1500Åの真空紫外から弗化物結晶としては最長の15μmの赤外領域までの、広い波長域でのウィンドウ・レンズとして用いられます。

curve

波長(μm) 屈折率
0.26 1.51431
0.4 1.48484
0.6 1.47412
0.8 1.47040
1.0 1.46856
2.0 1.46460
3.0 1.46115
5.0 1.45102
7.0 1.43566
10.0 1.40133


ZnSe セレン化亜鉛

ZnSeは、可視および赤外線透過材料として適しており、CO1レーザー用の窓の他、多くの光学的応用が可能です。CO2レーザーの場合、AR/ARコートを施すことによって透過率約99%も可能です。

curve

波長(μm) 屈折率
0.62 2.5994
1.0 2.4892
3.0 2.4376
5.0 2.4296
7.0 2.4218
9.0 2.4122
10.2 2.4053
10.6 2.4028
11.0 2.4011
13.0 2.3850
15.0 2.3665

MgF2 弗化マグネシウム

1100Åの真空紫外から7.5μmの赤外領域までの波長域において、ウィンドウとして用いられます。
バンドギャップが広いのでエキシマレーザー用窓材として最適です。紫外域での偏光素子としても有効です。

curve

波長(μm) 屈折率n1(O) n1(E)
0.178 1.43975 1.45365
0.1849 1.43424 1.44797
0.2536 1.40208 1.41483
0.2893 1.39485 1.4074
0.4046 1.38359 1.39566
0.5015 1.37972 1.39163
0.6234 1.37713 1.38889
1.0 1.3778 -
3.0 1.3640 -
4.5 1.3455 -

SiO2 光学用合成石英ガラス

この他にも天然の水晶を原料とした溶融石英ガラスもありますが、0.2~0.25μmに吸収があります。

curve

波長(μm) 屈折率
0.206 1.54266
0.307 1.48575
0.587 1.45847
0.8 1.45337
1.0 1.45047
2.0 1.43817
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