Wavelength References社は米国オレゴン州にあり高精度な波長制御や波長測定用途にコンポーネント、測定器、システムを設計開発、生産しています。その低コストでクオリティの高い製品は光ファイバー通信、センシング、化学・医療センシング、R&Dの分野で好評を得ています。主な製品は、ガスセル、ガスロックレーザーで、NIST(National Institute of Standards and Technology)等でトレース可能な製品です。

ガスセル
分子はそのエネルギーレベルに応じた吸収線を持っています。吸収線は細く、サブピコメートルの精度を環境状況に関わらず保つことが知られています。ガスセルはチューブに気体もしくは混合気体をアイソトピックな純粋な状態で圧力をかけて閉じ込めたもので、チューブ状、または光ファイバーピグテイル付のタイプが用意されています。これらは波長基準として研究され、NIST SRMs 2514, 2515, 2517, 2517A, 2519の基になっています。

用途
*波長可変レーザーのキャリブレーション
*センシングシステムのキャリブレーション
*化学品検知、医療機器内検知部の参照用

光通信用測定器のキャリブレーション光源 (波長, 分散 等)


Wavelength References社はNISTトレース可能なガスセルを光ファイバー結合タイプ、PD内臓タイプ、ベアチューブタイプ等、様々なパッケージで提供する業界のリーディングカンパニーです。actelyne, hydrogen cyanide, carbon monoxide, water, hydrogen fluoride, methane, hydrogen chloride, ammonia やその他の混合気体などに対応可能です。これらはTelcordiaの環境規格内でサブピコメートルの精度を持ちます。近赤外から>4μmまで対応可能ですので、カスタム品もお問い合わせください。

Spectral Range of Some Gases
Chemical Symbol Spectral Range Band
HF 867-894nm
1280-1330nm
1st window
2nd window
12C2H2 1510-1540nm S/C
H13CN 1528-1562nm C
12CO 15631600nm L
13CO 1590-1630nm L
H12CN+12CO 1515-1600nm C+L
H2O 1340-1500nm S
NH3 1500-1530nm C
CH4 1320-1340nm
1630-1660nm
2nd window
L+
PDFカタログ C-bandミニタイプC+L band1300nm :
ガスロックレーザー
LLシリーズ DWDMレファレンスレーザー
LLシリーズ ガスロックレーザーは、発振波長を分子の吸収線に合わせたDFBレーザーです。マテリアルはNISTなどで広く研究されたもので、いくつかの波長ではITUのグリット波長と完全に一致しています。インスツルメントタイプとOEMモジュールタイプがあります。
PDF: カタログ
センシング・波長可変レーザーキャリブレーションシステム
多くのセンシングシステムでは波長可変光源の波長をスイープし、圧力、温度、化学品センサーから戻った光の波長シフト量を計測します。センシングシステムにおける正気の波長精度はとても高く、サブピコメートルの精度が」要求されます。ガスセルはセンシングシステムのキャリブレーションには理想的です。その理由は下記のようです。
長期の安定度は非常に高く、他の方法では実現不可能です。
波長レンジの制限はセンシング用途の場合は通常問題にはなりません。
コストパフォーマンスの高さ
テスト&計測用途の波長スイープレーザーには上記と同じく波長の長期安定度の高い要求があり、しかも広い波長レンジをカバーするという要求もあります。Wavelength References社はエタロンを追加することでこの問題を解決しました。エタロンは非常に広い波長レンジを持っています。例えば、Wavelength References社のコーティングでは1オクターブのバンド幅を実現しています。中程度の精度要求であればエタロンのみでも測定器のキャリブレーションには充分で、5pm以下の精度も真空エタロン、ソリッドエタロンで実現可能です。さらに高い精度が要求される場合にはガスセルとエタロンの組み合わせが理想的です。この場合、エタロンのドリフトはガスセルの吸収線と比較され、エタロンの持つ広い波長範囲にて精度を持ちます。

Wavelength References社はキャリブレーションシステムをニーズに応じて様々なスタイルでご提案します。

コンプリートなターンキーシステムをコントラクトベースで提案可能です。カタログ品としての用意はございません。アプリケーションによって重要なパラメーターが異なるからです。仕様、納期、価格の取り決めの後に製作致します。ターンキーシステムは一般的に波長レファレンス、デジタライザー、ローカルPC、制御、データ取り込み用ソフトウエアで構成されます。
PDFカタログ

月刊 OPTOCOM誌 2007 5月号に 掲載されました。