チャープミラーペアは、高出力ウルトラファーストレーザーシステムにおける最も重要な課題の一つ、すなわちパルス圧縮用光学系における過剰吸収(コーティング劣化の主因)に対処するために設計されています。誘電体層厚の変化を用いてGDDを精密に制御することで、IBSコーティングのチャープミラーは効率的で安定したパルス圧縮を可能にします。
長年の研究開発により、標準的なチャープミラーと比べて約5倍低い吸収を達成しており、測定値は7.5 ± 0.37 ppm という低い吸収率に到達しています。これにより熱発生が最小化され、熱レンズ効果が解消され、運用寿命が延びます。優れたスペクトル性能と信頼できる分散補償により、高出力アプリケーションでも熱レンズの問題を事実上無効化します。
デザイン例
HRavg>99.0% @ 700 nm - 1100 nm, AOI = 5°
GDD R = +100 fs² +/-250 fs² @ 700 nm – 1100 nm, AOI = 5°
常時在庫・スタンダード製品
型番 | 直径 (mm) | 厚さ (mm) | コーティング | 入射角 (deg) | 平坦性 | 価格 (EUR) |
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PP-UVFS-50.8-9.52-LLM159 | 50.8 | 9.52 | HRavg>99.0% @ 700 nm - 1100 nm | 5 | <λ/8 over 20 mm area | 1.200 |