近赤外波長帯900 - 2280nm・低価格分光器
『DragonFlyTM』
従来の近赤外レンジの分光器より低価格なモデルをリリースしました。リニアセンサではなく、「フォトダイオード+超小型ミラーアレイ」を組み合わせた本構成は、Texas Instruments社が開発した「DLP (Digital Light Processing」という技術になります。DLPはディスプレイの分野で幅広く導入されており、分光器でも使われるようになりました。低価格化が重要な用途に最適なモデルです。
メーカー
OtO Photonics(台湾)
DLP技術
従来型と違い、マイクロミラーをスキャンすることで波長を分光・識別する仕組みです。
スキャンモード
DragonFlyは3つのスキャンモードが用意されており、目的に応じて選択します。波長レンジは5つに分かれており(900-1700nmモデル)、必要な範囲を選択することによりスキャン時間を選択することができます。
- Column (Col) : 1回のスキャンで1つの波長レンジ
- Hadamard (Had) : 1回のスキャンで複数の波長レンジ・SNRアップ
- Slew (Col + Had) : 上記2つのモードの組み合わせ
設定にある「Width (= Pattern Width)」は内蔵マイクロミラーの設定のひとつで、値を小さくすると分解能は良くなり、大きくると感度が上がります。
仕様
型番 | DF1514 | DF1934 【開発中】 |
波長レンジ | 900 - 1700 nm |
1340 - 2280 nm |
イメージセンサ | ф1mm InGaAs PIN photodiodes |
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スリット幅 | 25 um | |
波長分解能 | 10 nm (Pattern Width: 2.34 nm, Slit: 25 nm) |
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迷光 | < 0.2 % | |
波長精度 | ±1 nm | |
温度安定性 | < 0.08 nm/℃ | |
SNR | 8000 | |
電源 | Micro USB, DC 5V@500mA | |
消費電力 | Idle: <0.7W; Measuring: <1.4W | |
データ転送インターフェース | Micro USB, UART | |
寸法 | 71.5 (L) x 57 (W) x 25 ( H ) mm circuit boards included |
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重量 | 76.8 g | |
光コネクタ | SMA905 | |
露光時間 | 最短 0.635 ms |
カタログ
実機写真・データ