Spark FIRは、疑似位相整合により5 - 12 μmをカバーする世界初の商用ブロードバンド・ウルトラファーストOPOです。5 - 7 μm領域は80 mWまで、5 - 12 μm領域は10 mWまでご提案が可能です。オプションでポンプレーザー用のビーム出口も追加できるます。Spark FIRは分子指紋領域の分光や、遠隔検知・リモートセンシング用途に理想的な光源です。
Specifications
波長レンジ | 5 - 12 µm OPO crystal can be optimized for specific wavelength ranges |
---|---|
パワー | up to 80 mW (@ 5-7 µm) and up to 10 mW (@ 12 µm) |
ポンプレーザー | 1040 nm |
ポンプ波長 | from 0.2 ms to 65 seconds, depending on sensors |
3rd 出力ポートからのポンプパワー | 500 mW |
繰り返し周波数 | 100 MHz (140Hz RMS, 50 hours) |
制御インターフェース | Ethernet, and web page Serial port (for control via LabView/MatLab) |
寸法 | 970 x 240 x 82 mm (laser head) 483 x 285 x 86 mm (control unit) |
重量 | 18 kg (laser head) 2 kg (control unit) |
冷却方式 | Air cooled |
中赤外光パラメトリック発振器
Spark FIRは5 - 12 μmの光を発振できる光パラメトリック発振器です。分光においては、その独特の吸収特性により試料を明確に特定できることから、この波長領域は分子指紋領域として知られています。光パラメトリック発振器は異なるQPMグレーティングを使う事により波長を大きく可変することができます。固定波長の1040nmポンプレーザーのビームも出力することが可能です。Spark-FIRは長波長の疑似CW光としては世界初の波長可変OPOです。アプリケーションは材料判別、分光、リモートセンシングや遠隔検知になります。
個別出力ポート
Spark FIRは2つの別々の出力ポートからアイドラ光とポンプ光を出力します。これによりユーザーは柔軟にそれぞれのビームを使う事が出来ます。ポンプ光(1040 nm)はある分光用途においては参照光として使う事が可能です。
より早い結果
Chromacityはなるべく手のかからないレーザーの供給というビジョンを掲げています。Spark FIRは暖機時間不要で、使いやすいWebインターフェースを通して操作します。
高い平均パワー
独自の高い平均パワーを誇るSpark 1040により光励起技術によって、波長5 - 12 μmの領域で高い平均パワーを出力できます。波長5 - 7 μmの領域においては80 mW、12 μmでは10 mWまで実現しました。SN比を最大化することが多くの分光用途に置いて非常に重要になります。この点において、早い繰り返しのSpark FIRが遅い繰り返しのパルスレーザーより勝っています。特定の波長において光パワーは重要な懸案事項になります。Chromacityは任意の波長におけるパワーの最適化を行う事が可能です。
省スペース
多くのOPOレーザーは極端に大きく、ラボのスペースをかなり占有してしまいます。加えて別途ポンプレーザーとチラーを別に配置することが多く更にスペースが必要です。ChromacityのFIR技術は、ポンプレーザーを組み込んでしまう事によりコンパクトになるよう設計されております。
低コストでの所有
今までのレーザーシステムの複雑な問題点を排除して、その一方で業界に求められる高い性能を維持することを念頭に開発されたレーザーは、差周波発生などの方式に見られる複雑さと高いコストのレーザーに比べて低コストにて入手することができます。
高い信頼性
高グレードのアルミニウムの塊から加工されたSpark FIRは、秀逸な信頼性を持つように設計されました。これはポンプレーザーを組み込んだ事、水冷の必要性をなくした事などの工夫により実現しました。
用途
Spark FIRは5 - 12 μmにおける赤外分光に適したハイパワー光源です。疑似CWシステムによって実現した高い平均パワーは、SN比を向上させます。Spark FIRは赤外分光、化学物質検知用途に最適な光源です。