Spark OPO

多光子顕微鏡・分光レーザーシステム
近赤外から中赤外をカバー波長可変性能(1.48-4.2 μm)

Spark OPOは近赤外領域において優れた波長可変性とパワーを誇り、多光子顕微鏡から分光などの幅広い用途において理想的なレーザーです。Chromacityの光パラメトリック発振器技術は1.48 μmから4.2 μmまでの光を発生します。特許申請中の独自ポンピング技術を用いて、高い信頼性とパワーを兼ね備えたシグナル光とアイドラー光を創り出します。またCARS顕微鏡に役に立つ、ポンプレーザー光も取り出して使うことが可能です。

Spark OPO spectrum

Spark OPO spectrum

Specifications

シグナル光波長レンジ 1.48 µm - 1.9 µm
OPO crystal can be optimized for specific wavelength ranges
シグナル光パワー up to 1.5 W (@ 1.5 μm)
アイドラ光波長レンジ 2.1 µm - 4.2 µm
OPO crystal can be optimized for specific wavelength ranges
アイドラ光パワー up to 300 mW (@3.3 μm)
ポンプレーザー Fully integrated Spark 1040 laser oscillator
ポンプ波長 1040 nm
3rd 出力ポートからのポンプパワー 500 mW
繰り返し周波数 100 MHz (140Hz RMS, 50 hours)
Lock-to-clock option is available on request
出力ポート Signal : free space with beam diameter of 2 mm (linearly polarized)
Idler : free space with beam diameter of 4 mm (linearly polarized)
Pump : free space with beam diameter of 1 mm (linearly polarized)
ビーム品質 M2 < 1.2, divergence < 2 mrad
制御インタフェース Ethernet, and web page
Serial port (for control via LabView/MatLab)
寸法 765 x 240 x 82 mm (laser head)
483 x 285 x 86 mm (control unit)
重量 18 kg (laser head)
2 kg (control unit)
冷却方式 Air cooled

PDFカタログ

幅広い波長領域をカバー

Spark OPOは3つの異なる波長帯の光を発生します。ポンプ光が非線形OPO結晶に入射され、シグナル光1.48 μmから1.9 μmとアイドラー光2.1 μmから4.2 μmを発生します。1040 nmのポンプ光にもアクセス可能です。分光用途やCARS顕微鏡においては、複数の特定の波長にチューニングする必要性がよくあります。本モデルは、直感的操作が可能なユーザーインターフェースを通じて簡単にチューニングができます。中赤外の光を発生できるこの性能は、複雑な化学的特徴を持つ固体、液体、ガスなどの識別に重要な要素となります。

個別出力ポート

Spark OPOはシグナル光、アイドラー光、ポンプ光を別々の出力ポートより利用することが可能です。これによりユーザーは柔軟にそれぞれのビームを使う事が出来ます。ポンプ光(1040 nm)はCARS顕微鏡などにおいては重要な参照光として使う事が可能です。

より早い結果

Chromacityはなるべく手のかからないレーザーの供給というビジョンを掲げています。Spark OPOは暖機時間・アライメント不要で、より実験そのものに時間を費やすことができます。

パルス幅 vs スペクトル帯域

お客様の声に耳を傾けて来た結果、Spark OPOはシグナル光・アイドラ光両方において1 psのパルス幅に落ち着きました。この事は多くの分光用途で必要な狭いスペクトル帯域を実現します。スペクトルが広すぎると化学物質間の識別が難しくなってしまいます。

高い平均パワー

独自の高い平均パワーを誇るSpark 1040による光励起技術によって、シグナル・アイドラー光両方において高い平均パワーを出力します。これは測定のSN比を改善することができます。1.48 μmから1.9 μmのシグナル光では1.5 Wまで出力します。2.1 μmから4.2 μmのアイドラー光においては300 mWまで可能です。特定の用途(特にガス分光)において光パワーは重要な懸案事項になります。Chromacityは任意の波長におけるパワーの最適化を行う事が可能です。1040nmのポンプ光も出力する事ができます。

省スペース

今までのOPOレーザーシステムは非常に大きく、ラボ内のかなりのスペースを占有してしまいました。加えてポンプレーザーを別に容易することが多かったです。ChromacityのOPO技術はコンパクトなサイズに設計され、スペースが限られている環境でも使うことが可能です。A4サイズほどの小さいレーザーヘッドは今までのウルトラファーストレーザーに置き換わり、ラボベンチの過密状況を解消する助けとなります。

低コストでの所有

今までのレーザーシステムの複雑な問題点を排除して、その一方で業界に求められる高い性能を維持することを念頭に開発されたレーザーは、他のレーザーに比べて低コストにて入手することができます。

高い信頼性

高グレードのアルミニウムの塊から加工されたSpark OPOは3波長を出力でき、秀逸な信頼性を持つように設計されました。これはポンプレーザーを組み込んだ事、水冷の必要性をなくした事などの工夫により実現しました。

柔軟性

直感的に操作可能なWebベースのユーザーインターフェースは、簡単に操作が可能です。ですので使用時にレーザーの傍にいる必要はありません。

卓越したビーム品質

M2 < 1.2の直線偏光ビームにより、Spark OPOは全ての顕微鏡システム用に簡単に整形・アライメントができる高品質のビームを3波長に渡り出力します。

容易に組込可能

スタンダードモデルは100 MHzの繰り返しで駆動し、検査機器への組み込みが手軽に行えます。外部信号に同期するオプションも提案可能です。

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