ラマン分光

概要

ラマン分光は離れた場所または測定が難しい環境下において、炭水化物の濃度を測定するための最適な分光法です。炭水化物のような大きな分子に有効です。原子や小さな分子に対しては吸収分光の方が適しています。

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光(光子)がサンプルの分子構造と相互作用する時、エネルギーは分子の格子振動(フォノン)へと変換されます。吸収またはフォノンの放出によって、エネルギー特性は少なくなったり足されたりします。このエネルギー特性のシフトはストークスまたはアンチストークスシフトと呼ばれます。ストークス・アンチストークスシフトは実験によって測定できます。正確なシフトの値は、ほとんどの炭水化物の判別が可能です。

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この方式は、サイドモードが抑えられた波長固定レーザーと分光器が必要です。レーザー光の波長純度は、サンプル入射前にノッチフィルターを使う事にによって向上させることができます。サンプルとレーザー光が相互作用し、ストークスシフト・アンチストークスシフトが発生します。入射レーザーの波長をフィルターでカットし、分光器で測定してシフトしたラマン信号を取得します。シフトの絶対値によってサンプルを判別します。

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